マイクロソフトのAzureが日本の電子レシート基盤で採用

各店舗から発行される買物レシートを標準仕様で電子化し蓄積する「電子レシート」の試験が日本で2月13日から実施されています。

 

この試験は、東京・町田市で経済産業省新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、東芝テックが共同で実施しているもので、ミニストップ東急ハンズなど小売店27店舗を巻き込んで試験をしています。

 

買い物客に「電子レシートアプリ」をスマートフォンにインストールしてもらうと、買い物時にクラウド経由で電子レシートが買い物客のスマートフォンに届く仕組みです。

 

今回、電子レシートの仕組みを実現するために、電子レシートのデータを保存・分析・可視化を行うデータプールとしてマイクロソフトクラウドプラットフォームであるAzureが採用されています。

スケーラビリティと柔軟性、セキュリティ要件などの要求事項を満たすサービスとして選定されたようです。

電子レシートとは何か

さて、電子レシートについて、もう少し詳しく説明します。

経済産業省資料

経済産業省資料より

電子レシートとは、スマホアプリ等を通じて電子的にレシートを発行する仕組みです。

 

前述のとおり、電子レシートアプリをスマホにダウンロードし、買物の際に個人認証(アプリをレジで提示等)すると、買物後にスマホアプリへ電子レシートが送られます。

 

今回の試験は、明確な本人(買い物客)の許可の下で、様々な事業者が購買履歴データを用いて正確な消費者理解と新たなサービスの実現を目指すという試みです。

 

そして、今後、この電子レシートを普及させることができれば、インターフェースを介して家計簿アプリに反映したり、新たなマーケティングイデアにも繋がっていく可能性があり、非常に期待が持てます。

紙レシートなんて何の活用もせずにすぐに捨てちゃいますけど、電子なら世の中を便利にする色んな使い道が生まれてきそうですね。

 

マイクロソフトAzureとは?

それでは次に、今回の試験で利用されているIT基盤であるマイクロソフトAzureをご紹介しましょう。

 

Azureは、米マイクロソフトのこれまでのノウハウを元に開発されたクラウドサービスです。

仮想マシン(サーバ)や仮想ネットワークなどのIaaS(Infrastructure as a Service)サービスの提供をしています。(貸し出しサービスみたいなものです。)

料金については一定ではなく、利用量および時間に応じて課金されるような仕組みなっています。

 

このサービスを活用することによりユーザ企業は、自前でサーバを持つ必要がなく、必要なときに必要なスペックのインフラをマイクロソフトから借りて利用することができます。

IT機器の調達って大変そうですもんね。クラウドのサービスで済むなら買わなくて済むから楽ですね。

 

 ユーザが、サーバの管理から解放されるのは大きなメリットで、その分空いた時間を本業に注力することができます。

 

また、下手に自社内にサーバを置くより専門の施設で管理してくれるAzureのほうがセキュリティ面も安心だったりします。

データセンターと呼ばれる厳重な施設で管理してくれています。

 

(おまけ)Azureの利用用途 

世の中でAzureがどんなように使われているのか例を挙げます。

 

利用用途としては、色んなシステムで利用できますが、特に一時的なキャンペーンサイトであったり、今回のような暫定的な試験で利用するのにはすごく相性が良いです。

自前でサーバを持っていたらキャンペーンが終了しても手元にいらないサーバが残ってしまいますが、Azureを利用しれいればキャンペーン終了時に利用解除すれば良いだけです。

 

また、状況に応じてどんどん容量や性能を増強していきたいときにもAzureは優秀です。

利用料金は増えますが手軽にサーバを増強できます。

これにより、スモールスタートして、売れたら大きくしようというような使い方ができます。

はじめから大ヒットする前提でオンラインゲームをリリースしたのに、まったくヒットせずに購入したサーバが無駄になっちゃったというような事態も避けれます。

 

今回のように一時的に電子レシートの実験するときも、Azureのようなクラウドサービスを利用することで自前でサーバを買う必要がなくなっちゃうんですね。

もし自前で買ってたら、実験終了後に使いもしないサーバが手元に残ってしまうから大変です。

 

マイクロソフト株に期待!?

さて、電子レシートのニュースを受け、東芝テック等の関連銘柄をすでに仕込んでいる人もいるようですが、米国株に投資している人ならマイクロソフト株を買うべきでしょうか?

もし日本での電子レシート導入が成功すればマイクロソフトがAzureの利用料でガバガバ儲かるはずです。

 

まあ世界全体での売り上げから見るとそんなにたいしたことのない金額かもしれませんが、こういうところで実績を積み重ねると他でも採用してもらえますからポジティブな話としてとらえて良いでしょう。

クラウドサービスの使い道というのは別に電子レシートに限ったものではありませんからね。

 

マイクロソフト株主の方は試験結果の報告を楽しみに待ちましょう。