近年、米国やアジアのハイテク企業の株価は業績の拡大とともに急上昇してきました。
米国のFAANG(フェイスブック、アップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベット)やアジアのBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)が有名ですよね。
これらの株を以前より保有してホールドし続けた投資家の中には、美味しい思いをした人が少なくありません。
そんな中、最近はオーストラリアのハイテク銘柄WAAAXも株価が急伸しているようです。
みなさん、WAAAXなんて聞いたことありますか?
そもそもオーストラリアの銘柄なんてひとつも知らないという方が大多数ではないでしょうか。
WAAAXの中身
WAAAXというのはオーストラリアにある以下の5つのハイテク企業のことを指します。
- W ワイズテック・グローバル(Wisetech Global)
- A アッペン(Appen)
- A アルティウム(Altium)
- A アフターペイ・タッチグループ(Afterpay Touch Group)
- X ゼロ(Xero)
どれも聞いたことのない会社ばかりだと思います。
それではさっそくそれぞれの中身を見ていきましょう。
ワイズテック・グローバル(Wisetech Global)
クラウドベースの物流ソフトウェアソリューションを設計・開発しています。
フォワーディング、通関手続き、定期船および代理店、倉庫保管、陸上輸送ソリューションが含まれたシステムを提供しており、世界125ヵ国以上で7000社以上が利用しています。
近年は自社でシステムを構築するより、クラウドのものを使うケースが多いですよね。
この会社もその波にうまくのっているようです。
アッペン(Appen)
データの注釈付け、収集、評価、転記、および機械学習や人工知能(AI)で使用するための画像、音声、テキスト、およびビデオデータの開発を行う企業です。
近年、ディープラーニング(深層学習)が注目され、また実用化がどんどん進んでおり、アッペンに限らず、AI関係の株はどこも熱い状態が続いています。
米国シリコンバレーを拠点とする競合フィギュア・エイトの買収が発表されており、ますます大きく成長していきそうです。
アルティウム(Altium)
1985年にオーストラリアで設立されたエレクトロニクス製品向けソリューションを提供するグローバルのソフトウェア開発企業です。
代表的な製品としてPCB設計ツールのAltium Designerや組み込みソリューションを提供しています。
アフターペイ・タッチグループ(Afterpay Touch Group)
オーストラリア国内のオンライン小売決済企業でミレニアル世代を主な顧客としています。
日本でもキャッシュレスという言葉が流行っていますし、オーストラリアでも当然キャッシュレス化の流れは止まらないでしょう。
ゼロ(Xero)
オンライン会計システム会社。
オーストラリアだけでなく欧米諸国でシェアを拡大する次世代クラウド型会計ソフトを展開しており、主に中小企業をターゲットにしています。
日本だとあまり聞かないですよね・・・?
こちらも先ほど紹介したワイズテックと同じくクラウドサービスですので、自社でシステム構築することなく、インターネットにつなげれば使えます。
FAANG株の再現か?
FAANG株の再現を夢見て一儲けしようとした投資家が集まってきて、WAAAXも良好なパフォーマンスになっているようです。
もちろん売上は伸びているのですが、それをはるかにこえる株価の伸びです。
オーストラリアのWAAAXについてはもう株価が上昇してしまった後ですが、他の国でも革新的なハイテク企業を見つけて投資することができれば大きく資産を増やすことができるかもしれませんね。
FAANG、WAAAXの再現はどの国で起こるでしょうか。
JAPANで来てくれないかな?