エコノミストというのはいつだって自信ありげに予測を発表しますが、なかなか当たるようなものではありません。
投資家は何かとエコノミストに助言を求めたがりますけどね。
例えば、同志社大学大学院ビジネス研究科専門職学位課程の浜矩子教授という方は、エコノミストという身分でとんでもない円高を予想していたのに、完全にはずしてしまっています。
浜矩子教授とは?
この方をよく知らない方のために、この浜矩子教授について少し説明しますと、前述の通り、同志社大学大学院の教授でエコノミストでもあります。
専門は国際経済のマクロ分析。
前職は三菱総合研究所主席研究員で、1990年から98年まで、同社初代英国駐在員事務所長としてロンドン勤務を経験されていいます。
めっちゃすごい人やんけ!
浜矩子教授の主張
さて、冒頭で述べたとおり、この方は、かつてとんでもない円高を予想していました。
ちょっと古いですが、例えば、以下のような発言をされています。
「ドル高修正の象徴として、いずれ「1ドル=50円時代」が到来すると予告してきたが、 2012年にはその数字がいよいよ現実のものとなっていくだろう。 1ドル70円を割れば一気に加速がつき、60円を割って50円へと向かう。その時、名実ともに、完全に、ドルは基軸通貨でなくなる。」(SAPIO 2012年1月11・18日号)
1ドル50円とはすごいぶっ飛んだ予想です。
また、以下のような書籍を執筆されています。
- 2010年 日本経済 「二番底」不況へ突入する! 高橋 乗宣 (著), 浜 矩子 (著)
- 2011年 日本経済 ソブリン恐慌の年になる! 高橋 乗宣 (著), 浜 矩子 (著)
- 2012年 資本主義経済 大清算の年になる 高橋 乗宣 (著), 浜 矩子 (著)
- 2013年 世界経済総崩れの年になる! 高橋 乗宣 (著), 浜 矩子 (著)
- 2014年 戦後最大級の経済危機がやって来る! 高橋 乗宣 (著), 浜 矩子 (著)
全部はずれとるやんけ!!!!
ネット上ではひどい叩かれようで、「狼少年」だとか「考察ではなく願望にしか見えん」だとか「国際経済のマクロ分析を専門としているにも関わらず、その割にマクロ経済学をあまり理解していない」だとか、散々言われたあげく、「妖怪人間紫バ〇ア」「1ドル50円バ〇ア」など、変な名前で呼ばれてしまっています。
エコノミストの発言は参考程度に・・・
さて、みなさんご存知の通り、2020年の今、1ドル50円になる気配はまったくありません。
もし、この方の言うことを信じてリスク資産を売りはらい円買いドル売りをしていれば、とっくに破産してしまっています。
エコノミストはプロだから正しい情報をくれるとついつい盲信してしまいそうになりますが、予測が当たる保証はありませんので、参考程度の情報ということで、ほどほどにしておきましょう。
聞き入れるなというつもりはないですが、あくまでもほどほどに、です。
極端な主張はたしかに目立つので、人々から注目を浴びることはできますけどね。。